ととこの家 ととこの家

始まりの日 2005年9月23日

現在
ととこはあたりを見渡しました。
ここがととこの住むところです。 あたりはまっさら、なにもありません。
ととこ一人しかそこにいませんでした。
ととこはなんだかさびしく思いましたけど、自分がここにいることをうれしくおもいまし た。
だって、ここにわたしがいるから、わたしはこれから色々なことができる。

さて、どうしよう?
ととこは、この場所で自分が始まったことがわかっていたので、この場所に思い入れを感 じていました。
だからあまり、ここからうごきたくありませんでした。
だからととこは、ここでできることをしよう、と思いました。
考えなくてはならない。と思いました。
いままではどこにもいなかったから、考えるということの経験がなかったからです。


わたしはだれ?
ととこは自分に問いかけました。
わたしはととこ。
ととこは答えました。
女の子。
どんな女の子?
ととこは黒髪の、目の大きな女の子。
淡い青のワンピースを着てる。はだし。
それだけ。

それだけ。

ととこが考えたのはそれだけでした。

ととこがいる。
それから先は、残りは全部、ととこが決めていいのです
ととこは今、自分の姿を決めたのでした。
ととこは、誰よりも自由です。
ととこは、淡い青のワンピースの端を握って、ひらひらさせて、にっこりしました。


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